私達のこだわり
個々の野菜の魅力を活かした栽培や商品作りをしています。
【多品種多品目】
野菜には数多くの品種があるということを知っていただくことと品種による見た目や味の違いを楽しんでいただきたい、という想いから多品種多品目栽培に取り組んでいます。一番多い品種があるのはミニトマトで10品種、かぼちゃは3品種、その他に長ネギ・ブロッコリーは2品種などです。(品目によって単一品種なものもあります)
個々の野菜の魅力を活かした栽培や商品作りをしています。
【苗づくり】
種をまく前に水につけて発芽を促す「浸種処理」を行うことで発芽率が上がります。
また、発芽適温とされる温度より低い温度で発芽させることで発芽までの時間をかけます。そうすることでより多くの細かな根がでるようになり、丈夫な苗に仕上がります。
「苗半作」という言葉があり、育苗は苗の良し悪しが途中の生育だけではなく、出来あがる野菜の品質にも関わるとても大事な管理です。そのため使用する土の種類、割合や水やりだけではなく温度管理や日照管理など、細心の注意を払いながら良苗づくりに努めています。
【土づくり】
作と作の間にソルゴーやヘアリーベッチといった緑肥作物と呼ばれる植物を栽培し、土にすき込むことで土の肥沃度を維持しています。緑肥はそれだけではなく、新しく借りた栽培経験のない畑などの地力を見るときにも利用できます。
「炭」や「木酢液」といった昔から農業に活用されてきた資材も積極的に活用しており、美味しいと思ってもらえるような野菜が出来上がる環境作りに努めています。
ミニトマトなどを栽培しているハウスでは、栽培終了後に畑に米ぬかを散布して太陽熱消毒を行っています。土の肥沃度を維持しながら野菜に悪さをする病原菌の密度を減らすことができます。
【土壌分析】
畑で栽培を始める前に土を採取し土壌分析を実施します。分析結果から土壌中の肥料バランスを整えるための肥料、不足している肥料を散布し、余分な肥料分はいれないようにしています。そうすることで土壌中だけでなくそこで育つ野菜そのものにも過剰な肥料分がたまりすぎることを防ぎます。結果として病虫害にやられにくくなるだけではなく、食味も良くなります。
【環境モニタリングシステム(ミニトマトハウス)】
当園のメイン野菜であるミニトマトの魅力を最大限引き出すために、環境モニタリングシステムを導入しています。ハウス内の状態を数値で可視化できるので、温度や湿度が適切なのか、炭酸ガスが不足していないのか、といった状態をスマートフォンから確認することができるので、状況に応じた素早い対応が可能となります。
また「冬の夜間に暖房機が止まってしまう」「夏場に換気のための天窓が開いていない」このような不測の事態が起きても見過ごすことなく対応することができるので、安心して栽培に取り組むことができます。
【生体分析・糖度計診断】
栽培期間中の野菜の状態を見るための簡易分析にも取り組んでいます。今の野菜の状態を知り、必要に応じて対処するための目安に用います。(糖度・硝酸イオン値・カリウムイオン値)
【減農薬への取り組み】
今までの取り組みはすべて健全な野菜を作るための手段です。
手間暇かけて良い苗を作ること、良い土壌を作ること、分析や先進的なシステムを取り入れること、そうした野菜作りが結果として農薬を使用しなくても済む野菜作りにもつながります。
ミニトマトハウスでは害虫を捕食してくれる天敵も利用していて、更なる減農薬に繋がるように工夫を重ねています。